ピョートル・イリイッチ・チャイコフスキーの作品

バレエ音楽「白鳥の湖」作品20よりワルツ

ピョートル・イリイッチ・チャイコフスキー

バレエ音楽「白鳥の湖」は1875年、チャイコフスキーがモスクワ帝室歌劇場の舞台総監督ゲルツァーに劇場用のバレエ作曲を依頼されたことをきっかけに作曲された。初演は1877年3月、ライジンガーの振付、リャーボフの指揮によりモスクワ・ボリショイ劇場にて行われ、現在でも「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」と共にチャイコフスキー3大バレエとして世界中で親しまれている。作品全体は4幕からなっており、この楽曲は第1幕と第3幕の舞踏会の場面で用いられる。

第1幕 城のある美しい庭園

ジークフリート王子の成年祝いの宴が開かれ多くの男女が踊っている。王子は母親から花嫁を選ぶよう言われたが気が進まず、空に白鳥の一群が飛んでいくのを見て白鳥狩りを思い立つ。

第2幕 山中の湖

ジークフリート王子は湖で一羽の美しい白鳥を見つけ、射ようとする。しかしその白鳥は実はオデットという王女で、悪魔ゴッドバルトに魔法で白鳥の姿に変えられているのだと告げられる。王子は、この魔法が純情な青年の愛によって解かれると知り、オデットを翌日の舞踏会に招待する。

第3幕 舞踏会

各国の王子や王女たちが踊る中、悪魔ゴッドバルトは密かに自分の娘をオデットに化けさせて舞踏会に参加させる。ジークフリート王子はこの娘をオデットと勘違いして喜んで踊り、花嫁として迎え入れてしまうが、やがて魔法が解け、真実に気がついた王子は急いで森へと向かう。

第4幕 湖のほとり

激しい戦いの末、王子は悪魔を討ち破るが、白鳥たちの呪いは解けず、絶望した王子とオデットは湖に身を投げて来世で結ばれる。